Mastodonに迫る(気がする)『bot汚染』

Pawooの登録ユーザー数が10万人を突破しました。

「使い方がわからない」というトゥートが散見されるものの、
ユーザーも次第に馴染んでいき、Mastodonの本懐である
「特定の管理者に一極化しない分散的インスタンス」を実現しながら
これまでのTwitterと同様の使われ方が盛んになることでしょう。

……そう、「これまでのTwitterと同様」の。

Mastodonの近い将来に予見される課題

まずはタイムラインの種類をおさらい。

Mastodonをユーザー側から見たときの大きな特徴は、
「ローカルタイムライン」と「連合タイムライン」です。

ローカルタイムラインは、ざっくり言うと
サーバー内ユーザー全員の投稿でできたタイムライン。

連合タイムラインは、自サーバーのローカルタイムラインに加え、
別サーバーのローカルタイムラインをも含めたタイムライン。

※ユーザーが別サーバーのユーザーをフォローすること(リモートフォローと呼びます)を契機に連合が結ばれ、サーバー管理者によって連合を拒否することができます。

加えて、Pawooの試験的機能として
「メディアタイムライン」というものがあり、
画像や動画などのメディアを含む投稿を抽出した
ローカルタイムラインが存在します。

これらのタイムラインによって
自分がフォローしていないユーザーの投稿も
リアルタイムに確認することができるため、
Twitterよりも活発に、新たな繋がりが
生まれたり生まれなかったりするんじゃないかなぁ、と
副次的な期待を寄せていたりします。個人的に。

Twitterと "同様" だと、botが邪魔かも。

しかし、です。

Twitterに限ったことではありませんが、
「bot」と呼ばれる仕組みが存在します。
設置した人に代わって、自動的に投稿するプログラムです。

フォローしていない人の投稿も見られるということは、
こうしたbotプログラムが短時間での連続投稿を行うと、
ローカルタイムラインがbotによって汚染されます。

Mastodonにおいて、無節操に連投を続けるbotが乱立した場合、
私たちはそのbot達を、発生の度にブロック、
あるいはミュートしなければならない可能性があります。

このメンテナンス作業は非常に手間がかかるため、
ローカルタイムラインとメディアタイムラインは使われなくなり、
最悪、botの跋扈を原因とした連合解除にも発展しかねません。

どのように対策するか?

前提: (bot置く人もうちょっと頭つかって)

ささやかながらプログラミングも嗜む身としては、
正直「自分のお砂場を作ってそこで遊んでくれ」と思います。

でもたぶん「手軽にbotが作れるサービス」とか
何も考えずにどんどん公開されて発展していくと思うので、
言っても無駄かな、とも思っています。

月並みですが: 地道に通報するしか……

で、いきなり悲観的な結論を出しますが、
はじめは地道に通報していくしかないと思います。

お作法の悪いアカウントを見かけたら、通報。
諦めずにブロック / ミュート / 通報をしていくことで
管理者側で対策を打つためのデータも集まっていく……はず。

まずはどういったモノがMastodonの運営において有害か、
傾向を把握する必要があります。

余談ですが、オークションサイトでの違法な出品も、
見かけたときには必ず通報するようにしています。
勝手に版権イラストを加工して
カーステッカーにして売るのとか多いですね。

考えられる暫定対策機能として

アカウント単位でのブロックは非常に骨が折れるので、
クライアントアプリ単位でのフィルタが
Mastodonの機能として備わるといいなぁ、と思います。

「botか人か」を機械的に判断するのは
多大な労力を要するはずなので、暫定策として
「特定のクライアントのみを表示する」というようなフィルタを
ローカルタイムラインに対して施せればよい、と考えます。

ホームにはフィルタかけられるんですけれど、
ローカルタイムラインは現状フィルタできないのですよね。

Webと公式アプリ以外は除外する、とかできれば
botによる汚染から逃れられてタイムラインも機能するはず……

あるいはサードパーティのクライアントアプリでも、
そういう機能を実装したらモテるよ、たぶん。オススメよ。

たぶん他ならぬ開発者が気づいていて
対策も考えられているだろうとは思うのですが、
答えを知ってる人がいたら教わりたい気持ちで、
とりあえず記事にしてみました。


終わりや終わり! 終了!!

書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ


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