他力本願小説「夏の衝撃」第3回

陽射しを照り返す砂浜。白砂、青海、白波、蒼空。
ひたすらに青と白の織り交ざった風景。
その一部であるかのように。良く映える、白磁の如き肌と青い水着。
緩やかな波を描く髪が、ふわりと舞う。
新田の瑞々しい肢体が弾み、飛沫を上げながら海を掻き分ける。
「俺、来て良かったぜーっ……!」
宗谷が思い切り鼻の下を伸ばしてにやけている。
……全く以って不快を催す顔だ。殴り飛ばしてやりたい。
「……はは、同感かもね」
宗谷ほど露骨では無いにせよ羽場にも思うところがあるようだ。
まあ、仕方ないと言えば仕方ない。彼女にはそれほどの魅力があり、彼も人間だ。
そんな二人を尻目に、新田が私に向けて手を振っている。
「天崎さんもおいでよー!」
「えっ? あ……私は……」
「新田、天崎はダメだぜ! つるつるのぺたぺた。まるで小学生、新田と並べたらるばぁっ」
……私、ちょっと泣きそう。
「……正直悪かった。言い過ぎたって天崎!」
宗谷が両手を合わせ謝ってくる。
でも私はそんな宗谷の事など視界に入れず砂遊び。
「ふんっ。……どうせお子様よ、私は」
山なんて生ぬるい。こうなったら精巧な城を築いてやるわ……
この様子を見かねてか、羽場と新田も近寄ってくる。
「天崎さん。宗谷の言う事は気にせず一緒に泳がないかい?」
「……羽場の言う通りだ。ホント俺が悪かった、せっかく来たんだから泳ごうぜ?」
「ご機嫌取ろうったって無駄よ。宗谷、羽場。新田と三人で泳いでくるといいわ」
確かに体の事で言われたのはなかなか突き刺さった。
けれど、違う。一番悲しい所は別の所にあるのだ。
「私……泳げないのよっ!」
……私、ちょっと泣いた。
唖然とする二人を見、私は築城に取り掛かろうとする。
すると新田がにこにこしながら私の手を取って言った。
「なーんだ。じゃあ天崎さん。一緒に練習しない? 泳ぎ、教えてあげるよ!」
……少し、予想外の展開。
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……なんか段々三角関係さしおいて天崎の独壇場と化してきたな。
あと羽場が彼の性格もあるのか影薄いなぁ……いや、宗谷が出張りすぎなのか……?
まぁ、気にしなーい☆
この作品、苗字でしか呼び合わないけどそれは……
宗谷と羽場と新田は正直下の名前考えてな(略
天崎は有るんだよ。下の名前。別の作品で出す予定のキャラだしね。
前に挙げたリストで言う「策士の喜劇(仮)」に出ます。策士です。
でもこの「衝撃の夏」では別に策士じゃないです。
いや……三角関係を傍観しようとしている態度がちょっと匂わせてる気もしますが。
さあさあ、既に伏線?は張ったりなんだりしてますよー?
意見に感想に予想に要望とガシガシ書いてくださいなーw


終わりや終わり! 終了!!

書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ


コメント

  1. 長沢 より:

    アレ、主人公女だったん(ry

    読解力無い人間の戯言です、スルー推奨

  2. kujoh_ryu より:

    実は女でした、まぁ本人もあまり気にしてないようなんd……
    「ふんっ……どうせ私は女らしくないわよ……胸もないし……」
    き、気にしてないようなんで気にしないでやってください!w

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