シルバーウィークはなぜ『シルバー』ウィークなのか

シルバーウィークと耳にするとどうしても
シルバーシートのシルバーを連想してしまい、
シルバーウィークが終わったと表現することに抵抗を感じてしまいます。
いっときの別れ。眠りについた。旅立った。ダメですね。

もともとのゴールデンウィークというネーミングは
映画会社が興行のために作った言葉が定着したもので、
当時にシルバーウィークも設けたが定着しなかったという経緯があるそうです。

ゴールデンと対比して安直にシルバーと名付けたのなら、
そのネーミングは間違っていると言わざるをえません。
……定着はすると思いますが、シルバーな方々を連想してしまいます。

そもそもどうして高齢者をシルバーと表すのか疑問に思い調べてみると、
国鉄時代に銀婚式を意識して展開されたシルバー周遊券に端を発するそうです。
つまり今となってはシルバーという色にあまり意味はないことですね。

代替となる単語を使い配慮するのはなかなか趣があって好きですが、
言い換えは時に文意を歪め混乱させることがあるので、
高齢者は高齢者と直接的に言い表せばいいと思います。
シルバーシートであれば、高齢者優先席とか。

読み替えたところで実体が変わるわけでもなし、
特に蔑称というわけでもなし。何に配慮する必要があるのかわかりません。

むしろ抽象的な表現を用いることで社会認識を希釈し、
歪めようとする意図さえ感じることができます。
……もはや言いがかりのレベルですけれど。

だいぶお話が逸れましたが、シルバーウィークという呼称には抵抗があるという意図の記事です。
落としどころとしては、NHKが用いる通り
「秋の大型連休」という表現で良いのではないでしょうか。
「秋の大型連休」。話の膨らみようのない淡白な表現ですが、
あえて膨らませる話も特にないだろうと思っています。グッド。


終わりや終わり! 終了!!

書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ


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