オタクは、気持ち悪いのか。

私は、ゲームやアニメやマンガといった
オタクが好む文化のことを
何年か前まで「サブカルチャー」、
最近は「オタクカルチャー」と呼んでいました。

でも、今どきは「ポップカルチャー」って呼ぶんですね。
外務省のサイトにも掲載されていました。

「オタク文化」は「ポップカルチャー」へ。

サブカルチャーに興味を持つ者がオタクだ
というのは間違いありません。

しかし、SNSの普及に伴ってか、
「サブカル」が少し異なる意味合いを持ち始めたため、
区別するべく、私は「オタクカルチャー」を採用していました。

「ポップカルチャー」は良い響きです。
「サブ」を前面に出すのは違和感がありますし、
「オタク」を国として推すのも少し変です。

大衆向きであり、親しまれている様を表すには、
「ポピュラー」、転じて「ポップ」は
直球ながら、過不足がなくて良いと思います。

ただ、お国の方でも、ポップカルチャーを
対外発信における重要な文化として認識しているのに対して、
当の私たちが、それほど強くは認識していない。

時と場合によっては、
気持ち悪いとさえ認識されているのは
とてももったいなぁ、と思います。

果たして、オタクは気持ち悪いのか。

「ポップカルチャーは気持ち悪い」に至る経緯としては、
ポップカルチャーを好む人であるオタクには気持ち悪い人が多く、
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というように
ポップカルチャーも気持ち悪いものとして
一緒くたに認識されているのだと推察します。

かなぐり捨てすぎです。

これは、公共の場における「かなぐり捨て加減」というか、
多くの場合、「整容・身だしなみ」の問題だと思います。
顔の出来だとか、服装のセンスだとかは二の次です。

話しはじめると、一方的にまくし立てて会話にならないとか、
そもそも関心を抱く対象や性癖がわりと本当に気持ち悪い場合もありますが、
会話をする場合、多くは「はじめまして」を経てからでしょうし、
別にオタクに限った話ではないので、割愛します。

実際は、オタクであること≠気持ち悪い。

そう、「オタクに限った話ではない」のです。
気持ち悪い要素を持ち合わせているのであれば、
オタクでなくとも、その人は気持ち悪いのです。

ただ、同じハコ(秋葉原とか夏冬のビッグサイトとか)に
気持ち悪い要素を持ったオタクが集まるから
「オタクは気持ち悪い」と言われるのであって、
「オタク」と「気持ち悪い」は本来、等しくありません。

「気持ち悪い」とは何か。

気持ち悪いという感覚の正体についてですが、
これは、「異質さ」だと思います。

たとえば、欲しい書籍やグッズを買うために
生活費、特に食費などを極限まで切り詰めたりするのは
オタクとしてはポピュラーですが、
一般的にはあまり採られない選択です。

こういったオタク特有の価値観が積み重なった結果として、
オタクは「自分とは違う」という意識が形成されます。

理解できない。想像ができない。言動が予測できない。
それが転じて、「気持ち悪い」のです。
不可視や未知への恐怖、と言って差し支えありません。

自浄するオタク。

では、私のようなオタクが取るべき行動は何か。

内面の気持ち悪さは如何ともしがたいですが、
外面については、ごまかしが利きます。

そして、あまり深く関わらない相手と
内面を悟られるほどに会話をする機会というのは、稀です。

つまり、特別なことをせずとも、
一般的な整容や所作にさえ留意すれば、住み分けることができ、
オタクではない人たちとの隔絶も薄れるはずなのです。

オタクが自分を律する、あるいは
オタクがオタクを律することが
一般層からの認識の改善、
ひいてはポップカルチャーの更なる発展に繋がります。

……ん?
食費を削る以外に、軍資金をどう確保すればよいかって……?
食費を削ってるというのを、公言しなければよいのです!
シュレディンガーの猫、好きでしょう?

溶け込んでいこう、オタク。

「東方厨」や「ラブライバー」といった
特定層に限らずとも、「オタク」と一括りにされる中に
時にとんでもない行動をされる方がいるのは、否定できません。

さらに言えば、そういった方々が
オタクの中だけにいるとも言えません。

だからこそ、オタクは良いオタクになって
(もしくはそのように振る舞って)
偏見を地道に解いていく必要があります。

中身は気持ち悪くとも、外見は人らしく。
コミケ帰りのすけべバッグはカムフラージュしようね!!


終わりや終わり! 終了!!

書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ


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