『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』がすさまじかった……

御免なさい氏の『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』を読みました。

……すっ、げぇ~……
って、FF10でビサイドに流れ着いてボール蹴ったあとの
ワッカみたいな感じでしみじみとつぶやいてしまいました。

後書きで「230ページ中151ページ」、つまり65%ほど
単行本収録にあたり作画修正をしているとのコメントがありましたが、
それでようやく合点がいくよ、というくらい丁寧でした。

繊細な印象を与える、魅力的な線で描かれる少女たち。
神経質なまでに緻密な筆致と、大胆でドラマティックなコマ割り。
すごい。すごすぎる。こんなエロ漫画もあるんだ……

正直どの作品もとても楽しく読ませて頂いていて
甲乙つけがたいのですが、あえて選ぶのなら
『さわらぬ神にたたりなし!』と『ロッカーの神さま。』です。

『さわらぬ神にたたりなし!』は、
ロリコンの男性が白線渡りをする女の子を見守るあまり
白線のごとく横になってぱんつを覗くところから話が始まります。
……この導入を文字に書き起こしただけでもひどいですが、
覗いたあとのセリフが(しまったぁ――ッ!!)で業を感じます。

後に続く『脱出!ちびっ娘専用車両』などに比べるとかなり普通で
「ごっこから始まる恋愛関係」として発展していくのですが、
その初々しさや空気感の表現が秀逸で、臨場感があります。
突飛じゃないのに、読ませる。すごいんです。

『ロッカーの神さま。』は、学校の七不思議を担う、
ロッカーに棲み憑く神様である筐がロリコン教師の願いを叶える話。
筐様が神様なのに初々しくてかわいいというのが
とても琴線に触れました。照れたりする表情がいちいちかわいい……

神様という自負もあり、欲求に素直になれない筐様と、
似たように素直じゃない、性格悪いのかと思いきや
真っ直ぐに性的嗜好を吐露する教師。
凝り固まった神様の心をほぐす、ロリコンの情念。

欲望に忠実に求め合う、と、やっていることはシンプルですけれど
シンプルゆえの強さ、想いと直結しているからこその熱量を感じます。

すごいのは、全篇に至って、繊細にして大胆、
計算され尽くしたような緻密さと
燃え滾るような情念が一貫しているということ。
先日読んだ『ボコボコりんっ!』に続き、すごい一冊に出会ったと感じます。


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書いた人: 久世うりう (kuzeuriu)
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