・フリップフラッパーズ
13話まで視聴。最終回。
最後の最後で少し複雑な構成でしたね。
ミミがココナをパピカナに託して消えたのち、
パピカナのそばに生えた新芽が成長するとともに
パピカが小さくなっていく(パピカになる)シーン。
それと、芽が成長して樹になって、
パピカとココナが出会うシーン。
連続していますが、切り離して考えるべきかな……?
前者は過去の事実、後者は現在の心象描写だと感じました。
後者については、1話でココナとパピカが初めて会うのが
事実だとして、その後、仲良くなって
パピカの心が満たされていく様子を
抽象的に描いたのが、13話冒頭の期後半かなぁと感じています。
前者については、10話でミミが研究者たちに
捕まったシーンから続いていて、
「ミミが変えたいように現実を捻じ曲げた」、
もっと言えば「子供の頃に戻した」のだと推測します。
あの頃に戻りたい、なんて慣用的に言ったりしますが、
それがミミにとっては3人で湖を見た頃なのですね。
ソルトがミミにプレゼントした冠の花と同じ
白詰草で辺り一帯を埋め尽くしつつ、
パピカナを出会った頃の姿に戻したのです。
また、1話などでココナが見る夢に
ミミが「おかえりなさい」と言うシーンがありましたが
あの船と川は、選択せずに流されていくことの比喩だったんですね。
もしかしたら、ちゃんと観返したら「選択≒冒険を嫌がる」場面で
的確に挿入されているかもしれません。
試験とか進路とか、パピカに振り回された後とか。
その流れで言うと、ミミが欠片になるのは
文字通りのアイデンティティの拡散なのかもしれません。
ちなみに、白詰草の花言葉は
「幸運」 「約束」 「私を思って」「復讐」。
すっごいピッタリじゃないですか……?
ミミが一度トカゲのような爬虫類的な頭になって
攻撃してきたあとにフリップフラッピングしたの
すっごい「ラストボスの最終形態」ッッッて感じですよね……
危なげなファンファーレといい、前話のボスラッシュといい、
なんだかテレビゲームを連想されるエッセンスが
たくさん盛り込まれていました。
最後はややこしいですけれど、どうやら
ピュアイリュージョンが失われた世界、という
ピュアイリュージョンに漂着した様子。
ココナ一人だけが別の座標に漂着してしまったのを
パピカが迎えにきた、ということのようです。
誰も欠けることのない、文句なしのハッピーエンド!
◆というわけで
追っていた秋アニメは全て観終えました。
特に私に刺さったのは
『ガーリッシュナンバー』と
『フリップフラッパーズ』です。
本当に素晴らしかったです……
あと、安定して面白かったのは
『響け!ユーフォニアム2』と『Occultic; Nine』ですね。
◆2016年を通してだと……
年間を通して、私に刺さったアニメを振り返ります。
○2016年第1クール(冬)
・灰と幻想のグリムガル
マナトォォォォォォォォォォォォォォォ!!
徹底的に夢も希望もない感じの展開の連続、
かーらーのー、メリイさんの圧倒的正妻感。
・蒼の彼方のフォーリズム
スポ根で挫折からの立ち直りもかなり熱かったし
緩急しっかりしてて盛り上がってたし主題歌よかったし
ヒロインみんなかわいかったし福圓さん。
○2016年第2クール(春)
・ハイスクール・フリート
キャラのかわいさに特化していて作画がやたら安定していました。
他にあまり特筆すべき事項がなくて勧めづらいのに、
なぜか定期的に観たくなる作品。なんでだろう。
・あんハピ♪
キャラがかわいくて作画がやたら安定している上に
ぶっとんだギャグをしばしば織り込んでくる作品。
こちらは日常系やコメディを見る人には安心して勧められます。
・うしおととら
ぼろっぼろでしたね。涙が。当時涙腺死にました。
HAMMR機関絡みとか流にいちゃん絡みとか鏢さんとか
まあ早い話が26話以降は軒並み泣いていたような気がします。
○2016年第3クール(夏)
・甘々と稲妻
ちょうどお仕事のピークといえる時期だったので、
この作品が持つ温かさや優しさにかなり癒やされていました。
放映は夏でしたが、むしろ冬の寒い時期にしみじみ観て温まりたい。
○2016年第4クール(冬)
・フリップフラッパーズ
先行上映のとき1話から4話まで観て、
最初は正直どうなることかと思ったけれど
ぐいぐい引き込まれました。
・ガーリッシュナンバー
キャラは良い。でも、なぜ刺さっているのかがわからない。
でも確かに刺さっている。肋骨をすり抜けるように、ぐっさりと。
たぶん、千歳と、千歳と悟浄くんの関係性が好きすぎるんだ……
終わりや終わり! 終了!!
書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ
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