Windowsのインストールディスクって大切ですね……
職場で他の方が使っていたPCが壊れてしまったとのことで、
現象を見てみたところ、WindowsのOSが見つからない模様。
BIOSを読み込んだ後に再起動、という動作を繰り返す状態になっていました。
はじめにWindows PEと呼ばれる初期展開および回復用の無償提供OSを使って
必要なファイルをサルベージし、ハードディスクの障害だった場合に
OSを操作したことによってデータが取り返しの付かないことになるという事態を回避。
Windows PEにはsfc.exeやbootrec.exeが存在しないようだったので、
Windows 7のインストールディスクを使用して
Windows RE(いわゆる回復コンソール)を立ち上げました。
sfc.exe、bootrec.exe、chkdsk.exeあたりを利用したところ、
OSを起動することができました。
……すみません、ちゃんと手順を記載したかったのですが、
期待値低いなーと思いながら作業してたので記録していなかったです。
基本的な方針としてはやはり「今どのような状態にあるか」を見極めることが大切で、
まずは素直にスタートアップの復元を試し、動かなければsfc /scannow。
稼働していないOS(オフライン)の構成を検証する場合は
/offbootdirや/offwindirを指定する必要があるので、ご注意ください。
sfcで特に問題が検出されないのならchkdsk /fおよび/rを使ってディスクのエラーを確認し、
それでも検出されない場合はPBRやMBRの破損を疑い、bootrec。
ディスクに対する変更が発生しなさそうなコマンドから順番に実行していくのがいいと思います。
仮にそれで復旧したとしても根本的な問題は解決していなくて
結果的に急場しのぎの対応となっている可能性もありますので、
お金がないなどの切実な事情がない限りは
あまり復旧に固執しない方がよいと個人的には考えます。
実際、今回OSの起動までこぎつけたPCも
復旧後に再度Windows REを起動したところ
「スタートアップオプションに問題が見つかりました」というような
メッセージが表示されました。そして諦めました。
気軽に修理に出せるのなら出してしまったほうが面倒がなくていいです。
PEにせよREにせよ少なくともデータレスキューには役立つと思うので、
インストールディスクがないという方でもWindows PEを
メディアに焼いて用意しておくのはいい選択だと思います。
終わりや終わり! 終了!!
書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ