今日は気分を変えて、通勤先から記事を更新しています。
……私もびっくりしています。
まさかエントランスの死角に、落ち着いて作業できる環境があったなんて。
灯台下暗し、とはよく言ったものです。
自分の根幹に関わるような場所、作品、記憶など、振り返ってみると新しい発見があるかも。
そんなわけで、こんな本を読み返そうと思っています。
以下、読み返す前なので記憶を頼りにしつつ、この本を紹介します。
およそ一年半くらい前に読んで、非常に感銘を受けた本です。
長い歴史があり、OSS文化の根強いプラットフォームである、UNIX。
その設計における思想・原則に焦点を当てた本です。
設計思想といっても、難解なことは書かれていません。
むしろその逆で、より簡素にしていこう、という考え方が根底にあります。
少なからず専門用語が出てきて戸惑うことはあるかもしれませんが、
語句の意味がわからなくとも、無視して文意を汲めば充分です。
記載されている内容は実に基本的なことですが、それだけに強力に作用します。
例えば、読み進めていると「Small is beautiful」というフレーズが登場します。
全体として大きなことを実現したいときも、実行するときはなるべく小さな単位の処理に分けて実行する。
小さな単位にしておけば、様々な利点があります。
・複数の処理をするとき、共通する手続きを再利用しやすい。
たとえば、「ファイルを読む」「ファイルを書く」の2つを作成するとして、
読込/書込先のファイルパスを指定する手続きは双方に共通するため、再利用できる。
・処理を修正する時に、小さな単位の中で一度完結しているため、全体への影響を抑えやすい。
大きな一つのプログラムにしてしまうと、どこからどう手を付けていいかわからず混乱したあげく、
ごく一部の人間しか認識していない因果関係が崩れて、新たな問題が発生することがあります。
・処理が失敗した時に、失敗した処理のみ再実行できるため、復旧しやすい。
全てが全て、もう一度最初から実行しなければならない、というわけではないはずです。
私自身、あまり真面目にコーディングをしたことはないのですが、
記載されている内容はかなり参考になりました。
あくまで設計思想なので、プログラミング以外にも応用が利きます。
システム屋さんではない人も、ぜひ一度読んでみていただきたい本です。
私は自宅用の他に、会社用、携行用、布教用、譲渡用と
4冊分購入しておこうかと真面目に悩んでいます。
……少し書き足りないのですが、出勤時刻が迫っているので一度投稿します。
追記するか、読み終えた後にもう一度書く、かも。
終わりや終わり! 終了!!
書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ