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作業における「きはじ」

私は効率の追究において、根本的な思い違いをしていました。
距離・速さ・時間のうち、
私は「一定時間あたりの速さ」を短縮することにばかり気が向いていました。
速く動けるようになれば、あとは時間を消費することで
量・質ともに、より多くの成果を出せる、と考えていたためです。
(きはじの法則でいうき=は×じ)
しかし、むしろ限られているのは時間なので、
距離と時間を定め、「一定距離を一定時間内に走りきれる速さ」を
追い求めるべきでした。その方がより具体的で、合理的です。
(きはじの法則でいうは=き÷じ)
ここで言う「距離」が何を指すかというと、
目的達成(成果物完成)までのプロセスです。
たとえば、誰かがA分で完成させたという作品。
または、自分が過去にB分で完成させたが、A分で完成させたいという作品。
その作品が出来上がるまでの工程が「距離」で、
時間的目標であるA分というのが「時間」。
あとは、決まった「距離」を決まった「時間」のうちに走り切るには
どう工夫すれば充分な「速さ」になるのか考える。
そして実践して、成否をフィードバックし、試行錯誤する。
無意識的に「は=き÷じ」でやっていた部分もあると思うのですが、
意識の上ではずっと「き=は×じ」でした。
というわけで、散歩でおもむろに全力疾走しだすのではなく、
ちゃんと短距離走しましょうというお話でした。
そしてこの歳になって「きはじの法則」とか使うなんて思ってませんでした。


終わりや終わり! 終了!!

書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ


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