……頭がふらつく。目が覚めると俺は薄暗い石造りの室内に居た。
壁からは何やら物騒な物や悪趣味な物が吊り下げられており、俺自身もまたその一部のように張り付けられていた。
目の前にはほのかに赤みがかった長髪が目を引く一人の少女。華美な黒い服は色白の肌と相俟って人形の様相。
蔑むような目で、背筋が凍る微笑みを浮かべていた。
その少女は懐から丸いものを取り出し、壁についたフックの一つに吊り下げた。それは、懐中時計だった。
「この時計で一時間……いえ、三十分耐えられたなら、解放して差し上げましょう」
少女の紡ぐ言葉が甘美に耳をえぐる。一時間の、半分。その程度の時間さえ耐えられたなら俺は解放される……?
「……退屈させないで頂戴ね」
doushiyou……erokakitai☆
そろそろ長年(?)の封印を解いて書いてみようかしら……?w
終わりや終わり! 終了!!
書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ