月刊メガストアの2013年9月号に
腐り姫がついてくるとのことだったので、購入しました。
腐り姫はライアーソフト制作のえっちなゲームで、
インモラルホラーADVと銘打っています。
記憶喪失となり療養のため帰郷した主人公と、
なんか見るからに怪しい人外っぽい少女が出会うお話。
立ち絵だけでなく背景・遠景にも主要キャラクターを描写するという、
他のADVではあまり見ない表現が印象的でした。(私が知らないだけ?)
上の文章で説明できている気がしないので補足すると、
ADVでよく見る形式だと「背景は背景で人物がいてもモブ程度、
主要キャラは立ち絵で前面に表示」されるのですが、
腐り姫はそれに加えて「場面によっては背景・遠景にも主要キャラを配置していて、
第三者が遠くから見ていることを強調するような効果」が出ています。
私の中でちょっと新鮮でした。
物語としては、ラストの「腐り姫の正体は、実は……」というくだりが消化不良です。
もしかしたら、謎に対する答えを用意しすぎたのかも。
ファジーに考えて、ぼかしてよかったのかもしれない。
それ以外は本当によく出来ていて、物語にぐいぐい引きこまれました。
シナリオはほぼ一本道なのですが、漫然と読むだけでは理解できない要素もあって
つい繰り返し読んでしまいます。名作と呼ばれる所以でしょうか。
えっちなシーンの評価は例のごとく他の人にお任せします。
けっこうCTRLキーで飛ばしてしまうので。
また、ヒント機能の「盲点。」はオフのまま進めました。未見です。
というわけで、良質な背徳感を味わいたい方にはオススメの一本です。
どこを見ても人間の歪みとか背徳とかやましさとかでいっぱいです。
インモラル。でも、ホラーというほどホラーでもないかも。そんな作品でした。
ホラーってむずかしそう。
終わりや終わり! 終了!!
書いた人: 久世うりう (kuzeuriu) お問い合わせ