天使のしきたり

last update:2012/11/26

物語


世界は、終わる。

有史より唱えられてきた終末論。
しかし今回の『予言』は、違っていた。

予知者の多くは未来の情報を読み取る。
科学者の多くは現在から未来を推定する。
そのどちらの見地も、一つの結論に達するという。

曰く。世界は、終焉へと収束する。
終末はより確かな幻像イメージを持った。

程無くして、『天使』が生まれた。

『天使』は罪人を戒める。

混沌に身を投じる者、秩序で身を律する者。
僕はというと、どちらにもなりきれないでいた。

どちらも信じられなかった。
かといってかつての日常を履行する勇気もなかった。

漠然とした不安に駆られる、受動的な生活。
今が続いて、そして終わるのだろうと思っていた。

―――僕が『天使』に、遭うまでは。


登場人物


沢海そうみ 晴樹はるき


中性的な声音・顔立ち。かっこいいというよりはかわいい。
それを気にしており、かわいいと言われるとむっとする。
現在、妹との二人暮らし。

終末に対するスタンスは、諦観。
自分にはどうすることもできない。だから受け入れるしかない。

風倉かぜくら 聖紗みさ


優等生。およそ完全無欠な人。
同時に、他人を虐げて喜ぶ危ない人。
自然な気位の高さと、それに恥じない文武両道さを持つ。

終末に対するスタンスは、抗戦。
世界の終わりなんて認めない。自分にやれることなら、何だってやる。

笹路ささじ ゆき


幼馴染。

ふわふわとして掴みどころのない性格をしている。 物事に執着することが多く、同時に物事の前提等を見落とすことが多い。


終末に対するスタンスは、祈願。
主人公の幸せを祈り、可能ならば最期まで共にありたいと願う。

木崎きざき 鳴珂めいか


いつも不機嫌そうな表情をしている。
破滅的な思想の持ち主で、理不尽を強いることを好む。
風倉聖紗を一方的に敵視している。

終末に対するスタンスは、念願。
世界は終わるべくして終わる。滅ぼす手間が省けてよかった。

鍵坂かぎさか 燈乃とうの


いつも眠たげ。いつもにこにこ。
音楽室の片隅で、よく授業をさぼっている。
ぼーっとしているようで物事を見ており、その洞察は的を射ている。

終末に対するスタンスは、静観。
終わりを、始まりを、にこやかに見守る。


作品概要


タイトル天使のしきたり
プラットフォームWindows XP/Vista/7
公開予定日2013年7月予定
頒布予定価格500円予定
制作玖条柳(大雑把な桃源郷


ざっくりとした作業予定


2012年 11月サイト公開
2013年 4月体験版
2013年 7月完成版